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こてで描かれた芸術品
蔵に描かれた こて絵
喜多方の蔵には、幻の職人「壁金」が こてで描いた「こて絵」のある蔵があります
このページですが、以前は できるだけこて絵のある蔵の場所も公開していました。
ところが、昨今の観光事情により 公開を望まない所持者が増えてきましたので 全て匿名とします。
 ● 喜多方の蔵に対する考察 ・・・ 関連資料にリンクしてます
喜多方には、現在2600棟以上の様々な用途の蔵があります。

蔵には、屋号や火事防止の願いの文字が書かれていることが多いのですが、絵が描かれている蔵は珍しく地元の人々にも あまり知られておりません。

この絵こそが、壁を塗るときに使う道具である”こて”で浮き彫りに描き出した為、こて絵と言われています。

黒や白、緑、青、赤などの原色で着色してあることが多く、絵柄では 花はボタン、樹木は松、動物は鶴や亀、龍や牛、馬、鷹などが多く見られます。  こて絵からは、よりよい生活を願う 当時の人々の生活感がうかがわれます。

尚、こて絵のある蔵は 明治27−34年頃に建てられたものが多いそうです。  作者は、幻の職人で「壁金」とか「金壁」の作品と言われています。

商工会議所青年部でも15年近く前、地元の人たちに聞きながら会報で取材しました。  昔は、ここにもあったよと言う場所もかなりありました。

現在、残っている こて絵のある蔵も ほとんどが住居などに使われており観光客への開放を望んでおりません。  また、喜多方の農村部に点在しており それほど目立つ物ではありませんので、全部取材した時は1日以上かかりました。

そう言う意味でも 作者の存在と共に 幻の絵なのかも知れません。

ここでは、そう言う意味で 簡単にこて絵のある蔵を紹介だけしておきます。
興味のある方は、直接 商工観光課に尋ねてください。 
 1.壁に描かれた こて絵
1.某氏宅(○○地区)

この地区は、北へ向かった山あいの小さな集落で、蔵が多く、その景観は落ちつぃたたたづまいをみせている。  ○○川の上流にあたり、何とも言えない静かな山村の景観の地区である。
蔵の北側にボタン、南の蛇腹の中央には松、両側に4羽の鶴がある。
また、この蔵は横文字のレリーフがある蔵としても有名である。


2.某氏宅(○○地区)

曲り家風の蔵の東西南北四面全部にこて絵がある。
東にはぼたん、西には鶴と亀、南には龍と鷹、そして北には欠落も脱色もない華麗な足に白を残した黒馬が躍っている。

3.某氏宅(○○地区)

目が鋭く、凄みと威圧感のある闘牛のような黒牛がある。
また、正面の壁には鶴と亀、上り龍の絵がある。


 (注) ○○さん宅の黒馬、○○さん宅の黒牛 対比すると非常におもしろかった。
    黒牛、黒馬は雨乞いを 白い動物は晴天が続くようにという願いがこめられている。

4.某氏宅(○○地区)
 
ここのこて絵は蔵の壁でなく、室内の壁に描かれている為 非常に保存状態がよく 出会った瞬間 何とも言えない感動を覚えた。
鶴と上り龍が色あざやかに描かれていた
 2.窓に描かれた こて絵
1.某氏宅(○○地区)

鶴と松の他に、東側の窓に雌と雄のチャボが描かれている。

2.○○商店宅(○○地区

店舗わきの蔵の入口の上に、
松にとまる鷹の絵がある

3.某氏宅(○○地区)

東側の窓に
鶴と亀が描かれている。 
亀は現在の亀でなく 江戸時代の本に描かれているような絵柄である。

こて絵は、日光や雨・風・雪などにより かなり痛んでいる物も 多くみられた。  また、この記事は約15年前の取材を元に書いたので 現在どうなっているかはわかりません。  明治時代に こてで壁に絵を描いたというのは すごい事なんだと思ったことだけは覚えています。

こて絵に興味のある方は、市の観光協会などをとおして 鑑賞に行くことを希望します。  喜多方が観光地になる前、カメラを片手に 喜多方を訪れた人々は それなりのエチケットをもって 蔵の所有者と交流しながら 鑑賞したようです。 私たちが取材した10数年前までは、まだ その感じが少しは残っていたようですが 昨今の観光客には 相当にマナーの悪い人もいるようで 情報公開を望まない人が多くなっています。
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